2007年06月04日

エジプトを旅して(4)

>>5月29日のブログのつづき。。。 

 以前、ニュースで、前回紹介したエジプト最大の権力を振るったファラオ、「ラムセス二世」のカイロでの最大の神殿跡と思われる石像や建物の柱などが、市内の市場の近くの地中から発見されたと報じられていました。

 まだまだ新しい発見の可能性が残されているんですね。

 今まで様々な国を訪問しましたが、今回初めて本格的なイスラム教国を旅して、改めて「宗教とは・・?」を考えさせられました。
他のイスラム教国がそうであるように、エジプト国内も、どの町に行っても独特の丸いドーム屋根を持ったモスクが目に留まります。
それらのモスクには規模が小さければ1本、大きければ4本も「ミナレット」と呼ばれる尖塔が建っており、1日5回(夜明け、昼、午後、夕方、夜更け)の祈りの時間になると「アザーン」と呼ばれる祈りを呼びかける呪文のような声が、ボリューム一杯のスピーカーを通じて流れます。
特に朝の静寂な町に、あちこちのミナレットから流れてくる独特の抑揚を持った呪文を聞くと、異国に居ることを実感します。

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●エジプトのアスワンにあるモスク

 カイロで最大の「モハメド・アリ・モスク」を見学しましたが、建物自体は20世紀初頭のものですし、ローマのバチカンやイスタンブールのブルーモスクを真似た物で、規模は大きいものの中身は余り感心しないのですが、辺りに漂う雰囲気は只ならないものを感じますし、イスラム国の休日である金曜日に信者の男たち全員が一堂に会して祈る様を想像すると、キリスト教の教会のミサとは別に、不気味な異教の匂いを覚えます。

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●モハメド・アリ・モスク

 ドームの構造は、堂内の独特の説教壇からの肉声が隅々にまで聞こえるように出来ており、「アッラーの教えによれば・・・」と毎週コーランの教えを繰り返し刷り込まれているからこそ、否が応でも我々日本人など想像付かない程に、宗教が身近なものとなっているんでしょうか。

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●モスク内部

 ギザのピラミッドの傍らのスフィンクスの鼻が欠けている(一説では砲撃の的にされた)ように、あらゆる古代遺跡の像、特に人物像はことごとく顔や頭が破壊されていて、完全無垢なものを探すのは稀です。
古代王国がローマ帝国に滅ぼされ、キリスト教が国教に定められた後はキリスト教信者に、イスラムに侵略された後はイスラム教徒により、飽くなき破壊が繰り返された結果です。
 
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●ギザの大スフィンクス。多くの部分が削れてしまっています。
あごなどは大英博物館に保存されています。

 かつてのファラオや多神教の神々を認めることが出来ない、唯一神(キリストであったりアラーであったり)を信仰する人達の飽くことの無い徹底振りとエネルギーには感心せざるを得ませんし、今尚続く宗教戦争の根っこを感じました。

 最後にガイドから聞いた面白い話しを紹介します。

 先ほど紹介した最大のモスクを作った権力者「モハメト・アリ」(同名だがプロボクサーとは無関係)がフランスに煽てられて、ルクソール神殿のオベリスクを1本譲る約束をした張本人だそうですが、そのお礼にとフランスから送られた時計台の時計がモスクに寄贈されたのですが、1週間で故障して動かなくなり、この後何度修理しても直らず、国民には散々バカにされたそうで、現在も故障したままモスクの中庭にそびえています。

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●ルクソール神殿のオベリスクの代わりにフランスからもらった時計。


山本 康昭(千葉市在住)

(編集:笠井)

投稿者 suzuki : 08:14 | コメント (0) | トラックバック (0)

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