2006年11月26日

「強盗に遭遇す!何事も勉強!何事も試練!なのだ」

 みなさん こんにちは!
私達家族4人、元気に旅を続けています。
現在地はブラジルサンパウロ
元気ではありますが、なんと、残念なことに、5日前、アルゼンチンで、パパが私達の目の前で、4人組の強盗に襲われ、ウエストバックをひきちぎられ、カメラを強奪されてしまいました。

 もしも・・・南米への旅を計画されてる人がいらっしゃれば、しっかとこれを読んで戴いてぜひぜひ、気を付けてください。

 強盗に遭ったのはアルゼンチンの首都ブエイノスアイレス
ここは洗練された大都会です。
私達はブラジルからウルグアイにバスで抜け、ウルグアイから船でブエノスアイレス入りしたのですが、夜の10時半をすぎても街は明るく、人通りも多く、とても活気があり、トイレにはトイレットペーパーがあるし、なにより中南米特有の?ゴミの散乱は少なく、秩序ある美しい街にやってきた!というのが印象でした。

 この何気ない・・・私たちの第一印象、でも、これが恐ろしい落とし穴なんです。

 さて、話を強盗事件に戻しますが、強盗に遭遇したのは、美しい?ブエノスアイレスの明るい繁華街に2日ほど滞在し、パタゴニア(バルデス半島、世界最南端ウシュアイア、氷河など)を満喫して、40時間というバス旅を経て、再びブエノスアイレスに戻ってきたその日、でした。

 40時間の多少の疲れと、何かマトモなものが食べたいという欲求に、私達は荷物を宿に置くと早々に、近くにある韓国人街に食事にいったのです。

 宿は、私達が最初に泊まった繁華街のホテルではなく、そこからバスで45分ほど離れた場所にある日本人宿「日本旅館」。
ここは、世界三大日本人宿と言われている有名な宿だと人づてに聞き、しかしながら、街の中心から離れているので、どうしようかな、とも思っていたのですが、やはり、行ってみたいなということになり、足を運んだというもの。

 で、バスがブエノスアイレスに到着したのは朝9時。
日本旅館に着いたのが10時すぎ。
ベッドをもらって、荷物をほどいて、さあ、何か食べよ!っと。
そうそう、ここは韓国人街があるんだから、おいしいもの食べれる!という風に、長期滞在している日本人の人たちとは特に話し込まずに、外に出たのです。

 その韓国人街は、日本旅館から歩いてすぐの場所。
バスも通る大通りで、途中、道がカーブしているんですが、そこらへん、ちょっと浮浪者のたまり場のようなところがありました。
「ここはちょっとあぶないね。帰りは反対側を通ったほうがよさそうやね」
とパパ。
大通りの反対側は、貧しそうなボロい家が建ち並んではいるけど明るい。
貧民街だとしても、ペルーやボリビアの”それら”とはに比べると、かなりいい方で。
それに、真っ昼間だし、大通りだし、バスも車も人も通ってるし。

 私達は韓国レストランで昼ご飯を食べて、韓国食品店やスーパーで買い物をし、明日はパパの誕生日だからと、ケーキを買い、午後2時すぎ、問題のその場所を通ったわけです。

 問題の場所はカーブで、最初にパパ、ちょっと離れて私と子供達が歩いていました。
カーブに入り、その貧民街の中に入る横道が見えたその時!、パパの前を歩いていた、そしておそらく私達の横か後ろにいただろう若い男4人が、同時にガッっと、パパのウエストをめがけて低姿勢でタックルしてきたのです。

 四方からタックルされ、ウエストバックを引きちぎろうとする男達。
パパはその時買ったパイナップルをぶら下げたまま、ウエストバックを押さえ、全く身動きとれず。
私達は、目の前に起きているその光景が・・信じられなく・・恐ろしく・・足がガクガク。
 あ!ああ!っという間に、男達はウエストバックを強奪し、その貧民街に入ると横道を、奥の奥へと、ものすごい早さで逃げていきました。

 もちろん、本能的に、パパは男達を追いかけました。
そして、現場にはたくさんの通行人がいました。
でも、だれも、なにもしてくれませんでした。

 そして、そこらへんに住んでいるような人が、追いかけようとするパパを、
「ここから先はいかんほうがいい。あぶないから」
と制止しました。

 私はすぐ走り寄って、「行ったらダメ。行ったら拉致される!」とパパを引っ張って大通りに戻り、そそくさと立ち去りました。

 幸運なことに、みんな無傷です。
とにかく、クレジットカードさえ止めれば。

 あとで知ってもしょうがないことですが、その場所は、ボリビア人の貧しい人達の居住区で、ブエノスアイレスの中でも、現地の人も近づかないという危険なスラム、無法地帯だったのです。
過去にも、たくさんの日本人が被害にあっていると、あとで知りました。
拳銃をつきつけられた人も「日本旅館」にいて、あそこは決して通ってはいけない、韓国人街に行くときは、迂回して行く、のだそうです。

 それを私達は知らずに通ってしまった。
それも、その貧民街を見て、これなら多分大丈夫そうだ、というボケた感覚を持ってしまっていたわけです。
ペルーやボリビアの貧民街よりマシ、という感覚。
おそろしいものです。
ペルーやボリビアでは、あんなに注意深く歩いていたのに、アルゼンチンはある意味、ちゃんと秩序があって、信号だって守るし、白人ばかりで、ヨーロッパナイズ、洗練されていて・・私達の緊張感は確かにうすれていたのです。
事件が起きてみれば、目が覚めたように、この洗練されたアルゼンチンの中で、あの場所が異常であることは、あきらか。
本当に悔しいです。

 まあ、ウエストバックに関して言うと、ウエストバックほど狙われるものはない、というのが私の持論でしたので、パパには、
「それは狙われるからしたらダメ!」
と口うるさいほど言っていたのですが・・。

 一度、ペルーでも、私達がいない時だったのですが、”よろめき”スリに、ウエストバックのポケットに手をつっこまれ、ガムを取られたことがあるんです。
その時にもうるさく言ったのですが、パパは
「今度あったら、回し蹴りくらわしてやる!」

言い出す始末で・・。
(よろめきスリの時も蹴りをいれようとしたら靴がすべってできなかったらしい。靴がすべったのは靴裏がすりへってるせいだと、翌日、新しい靴も買った・・。パパは少林寺習っててキックが得意・・)

 そんなんで、ウエストバックは狙われます!
ヒップバックも同様。
貴重品が入ってなくても、入っているよーに見えるので、強盗やスリに狙われてしまいます。
しかし、これらは、手ぶらになれるから便利なんです。
でもこの際、その考えは捨てましょう!

 強盗する側も、貧しくて食えなくて、生死がかかってて、必死なんです。
彼らも成功する確率が高い人を狙うでしょう。
成功する確率が高い人、イコール、スキがある人、スキある格好してる人、ウエストバックをしている人、なんです! 
そして、彼はその道のプロ。
だから狙われたら最後。
だから、いかに工夫して、狙われないようにしなきゃいけないんです!

(おお、書きながら興奮してきました・・!)

 今回の事を、貴重な苦い経験として、これからもっとあぶなそうーなアフリカへ旅立つ前の、すばらしい警告と受け取ります。
しっかりしなくては。

 そして、本当に心から思うのは、4人ともケガすることもなくてよかった。
ウエストバックがひきちぎれてよかった(そのままひきずられたらケガしていたに違いない)。
狙ったウエストバックと、ポケットに入っていたカメラまで強奪したからこそ、強盗達は満足して、すんなりパパから離れたとも思うのです。
そして、強盗が体格のいい若者4人で、四方からタックルで、パパは得意のキックもパンチもできなかったからよかった。
相手が2人とかで、思わず蹴りが命中して、相手を憤慨させたら・・刃物とか持っていたかも知れないし。
同じこのボリビア人スラムで拳銃を突きつけられた人もいると後で話を聞いて・・・本当に、本当によかった。

 そんなこんなで、アルゼンチンを出、ブラジルのサンパウロに戻ってくる途中。
サンパウロの宿「ペンション荒木」で一緒だった学生さんに会いました。
「こんにちは!サンパウロに戻りですか?」
「ああ、どーも。こっちに来てたんですねー」
そして、
「ブエノスで、強盗にやられちゃいましたよ」
と話をすると、
「サンパウロでもこの間、バス拳銃強盗が出たそうですよ。空港からの3レアル(150円)バスなんですが、乗客全員、現地人も、身ぐるみ盗られたそうですよ。
それに日本人が乗ってて、全部盗られたそうです。
手ぶらで「荒木」に来ましたよ。」

 うおー!びっくりです。空港に着いたバックパッカーはおそらくほとんど、そのバスに乗るんです。
空港シャトルバスがあるんですが、高いので、この3レアルバス(現地人ものる普通のバス)に乗るんです。
私達はこれからサンパウロから南アフリカへ行くために、そのバスに乗ろうとしていたんです!!

 ぞおおーーー。

 こうなると、狙われないようにとかいう個人的な小細工はまったくきかないってことですね。
抵抗せず、おとなしく、サイフも荷物を明け渡すしかないですね。

 恐いことばかり書きましたが、南米は恐いことだらけではありません。
文化、自然、遺跡・・たくさん素晴らしい人ものに出逢えます。
一概に、やはり、いろんな人が集まってくる首都は気を付けなければいけないと思います。
それぞれ国の雰囲気は違いますので、私達のように国と国を比べたりしないこと。

 また、中南米やアフリカ方面への長期旅行者は、かなりの高い確率で、なんらかの被害、被害にいたらなくても未遂にはあっています。
アジアやヨーロッパに比べるととても多いです。

 前述のサンパウロの空港からの路線バス強盗は防ぎようがありませんが、その被害にあった男性は、現金と荷物は渡したけれど、シャツの下に隠し持っていた本当の貴重品は盗られずに済んだそうです。
これが、ウエストバックに入れていたなら、絶対盗られてしまっているでしょう。
現在はクレジットカードや国際クレジットカードの普及で、現金を持ち歩かなくていいのですが、クレジットカードを盗られて、銃をつきつけられて、暗証番号を聞きだし、すべて引き下ろされたという話もあります。

 狙われない工夫、狙われたときを想定した被害を最小限にする準備、本当に大切だと思い知りました。
また、貧民街を甘く見てはダメです。
命が大切です。
抵抗しちゃダメです。
 
 それともうひとつ。
被害に遭ってしまうと、それが大きければ大きいほど、精神的なショックも大きく、立ち直るのも時間がかかります。
でも、多くの長期旅行者は、そのショックと困難を越えて旅を続けています。
ひどい話を聞くと、「私なら日本に帰ってしまうだろうな」「私なら耐えられない」とか思う話も聞きます。
「よく立ち直れましたね」と聞くと、そこには、すばらしい出逢いや助けが生まれていることも事実です。

 長男は、パパが強盗に襲われているとき、助けなきゃ!と言いました。
一瞬やはり、後ろから石でも持って、ぶん殴ろうかとも脳裏をよぎりました。
でも実際は、一歩も動けなかったです。
パパが強盗を追いかけたとき、そして、その近くの人達に、制止されたとき、長男はパパに「あっちに逃げた。あっち」と追いかけようとしました。

その時、初めて、行ってはいけない。
追いかけてはいけない!
とはっとして、私の足が動き、ふたりをひっぱって一目散に宿に戻りました。

 子供達には、なぜ追いかけてはいけないか、という話をしましたが、ちょっと納得がいかないようでした。
盗られたのに何もしないできない、何も誰も助けてくれない、ことは、子供心にひっかかったのでしょう。
事件に対して、怒り、許せない!という気持ちが一杯なのと、一瞬の出来事だったので、恐怖心がそこまでなくて、あまり動じてないことが救いです。
本当に、子供を恐怖にさらさなくてよかった。
これからはもっともっと注意をします。

神様どうか見守ってください!!

久米 美都子

投稿者 suzuki : 16:49 | コメント (0) | トラックバック (0)

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