2006年05月24日

人間は、

 「人間は、殺されたお父さんのことは忘れても、奪われたお金のことは忘れません。」

 米澤穂信さんは、その著書「さよなら妖精」(東京創元社)で、ユーゴスラビアからきたマーヤに、こう語らせています。
はたして、「民族紛争」なのか、と?

 スロベニアなどの富が、貧しい南の共和国に回っている事実から脱却したいという南北問題ではなかったかという面ももっているらしいです。
 
 米澤穂信(Honobu Yonezawa)さんの本は、2004年あたりから、知りまして、最初「春期限定いちごタルト事件」↓というのを読み、
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その後、高校の古典部を舞台にしたミステリ「氷菓」↓を読むあたりから、
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結構気に入ってきました。
同古典部が活躍する「愚者のエンドロール」、「クドリャフカの順番」↓
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なんか、身近な日常の謎を扱っているだけでなく、今までの推理物とはちょっと異質だなと思える本です。

作成しようとしていた映画の結末とか、本のタイトルのいわれとか、扱われている事件が、変わっています。

 この「さよなら妖精」↓についても、
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1991年を舞台に、ユーゴスラビアから日本に来た17歳のマーヤの帰り先を全編を通し推理のベースとしつつ、各章に、それぞれ、小さなミステリが挿入されています。
また、この何度聞いても難しいユーゴスラヴィアの紛争についてについて、この本はすごく丁寧にわかりやすく書かれていると思います。

旧ユーゴに行かれるなら、お勧めの本です。

つづく。。。。。

(shimmyo)

次回は、「戦争広告代理店(情報操作とボスニア紛争)」(高木徹・著、講談社)
をご紹介いたします。


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投稿者 suzuki : 09:10 | コメント (0) | トラックバック (0)

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